2018/01/31 16:12

こんにちは。

山中木製漆器協同組合です。



山中温泉は相変わらず雪が降り続いています。

今日で一月も終わりですが、春はまだまだ遠いようです…



図書館で金継ぎの本を借りてきました。

うるしは、漆器に塗り重ねるだけでなく器の修繕にも使われます。



黒田雪子さん監修の『金継ぎをたのしむ』という本です。


漆や米糊、砥の粉、金粉や銀粉など口にしても安全な材料で陶磁器や漆器を繕う金継ぎ。

室町時代に、道具を愛でた茶の湯の世界から始まったと言われているそうです。

欠けた部分やひび割れを繕った跡を「景色」と呼んで評価し、新しい美を生み出す。

日本独特の文化であり、美意識なのでしょうね。

金継ぎのされた器は、趣がありさらに時間をかけてお直ししたということでさらに愛着が湧きそうです。



大量生産、大量消費の時代を経て、

最近は気に入ったものを大事に使う、手入れ・お直しをして大切にする

という人が増えているようです。



簡易的な金継ぎと言ってホームセンターなどで手に入る

エポキシパテや新うるし(合成うるし)などを使うやり方もあるようですが

食器は本物のうるしを使って繕いたいですね。